Dreamzone

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スフィアリーグ・総評

 細かい試合結果は↓を見ていただくとして、印象としてはとにかく「山口百恵の、山口百恵による、山口百恵のための大会」でしたね。ゴールを決め、GKも務め、最後は決勝でのオウンゴール(^^;)。チームは惜しくも優勝を逃しましたが、間違いなく今大会のMVPでしょう。プレイの能力はドリブル、シュート、どれを取っても他の選手とは段違いで、初めて是永美紀ちゃんや小島くるみさんのプレイを見た時をはるかに超えるインパクトを受けました。特に↓にも書いたようにガッタス戦でのバックヘッドからのゴールは、’88年欧州選手権決勝でのファンバステンボレーシュートを思わせるようなスーパーゴールでした。小柄ということもあり、全盛期のマラドーナ、あるいは現在のテペスを思わせせましたね。
 さて優勝したカレッツアですが、今までは小島くるみさんの能力が突出してた感がありましたが、今大会を見ると長谷川桃ちゃん、太田彩乃ちゃん、そしてGKの赤坂さなえちゃんらが力を付けてきて、チーム力が上がった感があります。おかげで小島さんのプレイも今までの自分で作って自分で決めるバラックのようなスタイルから、攻守に渡って全体のバランスを考えるピルロのようなタイプに変わった感もあります。
 一方まさかの準決勝敗退となったガッタス。PK戦での敗退は運とはいえ、結果的には試合中の吉澤ひとみさんのPK失敗が響きました。まるで’86年W杯フランスvsブラジル戦ノジーコのPK失敗のように。
 改めて大会全体を振り返ると、やはり全チームの力の差が接近しているという事を改めて実感しました。全9試合中、2点差以上の試合は1試合だけで、逆に4試合がPK戦。おかげで決勝戦が終了したのは生放送の終了時間ギリギリで、もし決勝もPK戦だったら放送時間内に終了しなかったはず。本当に次の大会でもどこが優勝しても、あるいはリザーブリーグ落ちしてもおかしくないという印象を受けました。
 最後に今大会のベスト5を。↑にも書いた山口百恵ちゃんは文句無し。そして相変らずコンスタントに得点を挙げた是永美紀ちゃん、急成長でチームの得点源となった長谷川桃ちゃん、抜群の運動量でチームのダイナモ的存在だったdreamの高本彩ちゃん、そしてPK戦の大活躍でチームのリザーブ落ちを防いだ時東あみちゃん、この5人を選びたいと思います。