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サッカー・ロシアW杯総評

 W杯も’06年大会、’10年大会あたりは内容がやや低調になった印象がありましたが、前回のブラジル大会からまた見ていて面白い試合が増えたと思います。今大会ならスペインvsポルトガルやフランスvsアルゼンチンの打ち合い、3試合連続延長の死闘を演じたクロアチアの試合等々。
 ただ、それでも上位に勝ち残ったのはやはり守備の強いチームだったと思います。特に過去3大会でもブッファン、カシージャスノイアーとその時点での世界最高GKのいるチームが優勝してるように、やはいいGKのいるチームは強い。優勝したフランスのロリスは決勝でやらかしましたが(^^;)、スパチッチ、ピッグフォード、クルトワ、アキンフェフ、シュマイケルと上位進出チームのほとんどにいいGKがいる。GKの強化というのは体格も含めて、日本サッカーの今後の大きな課題だと思います。
 また、準決勝のプレビューにも書いたように、20世紀のサッカーは「欧州vs南米」の構図でしたが、21世紀のサッカーは「欧州1強」になりつつある印象。20世紀は「組織の欧米、個人の南米」と言われていましたが、サッカーの戦術が進歩してメッシレベルの個人がいても大会を勝ち抜くことができなくなりましたね。同時に’90年代には「21世紀はアフリカの時代」ともよく言われましたが、今大会はアフリカ勢は1チームもグループリーグを突破できず。昔に比べればアフリカのサッカーも組織的になったと思いますが、まだまだ欧州との差が多い。欧州と南米以外では、メキシコと日本という組織的傾向の強いチームがグループリーグを突破したことも含めて、「組織の重要性」を改めて感じさせられました。
 と言っても、上位進出チームにはムバッペ、モドリッチアザールといった「突出した個人」を持つチームが多かったのも確か。結局、守備(特にGK)が強く、組織的にプレイし、その上で攻撃に突出した個人がいるチームが現時点でのトレンドというのが今大会の総論でしょうか。
 個々の選手の評価はベストイレブンとともにまた後日に。