Dreamzone

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スフィアリーグ・ファイナルステージ総評

 よくスポーツのことを「筋書きの無いドラマ」と表現したり、劇的な試合のことを「こんなシナリオ誰も書けない」と言ったりしますが、昨日のファイナルステージは正にそれでした。私の今までの生涯でのスポーツ観戦歴でも、「ラストのどんでん返しの衝撃」という点では、’93年サッカーW杯アジア最終予選の「ドーハの悲劇」、’99年チャンピオンズリーグの決勝戦カンプノウの奇跡(悲劇)」に次ぐ、「有明の悲劇」と呼んでいいかも。
 このドラマの主役は間違いなくガッタス。初戦、準決勝とPK戦で勝ち抜き。TEAMdreamが準決勝で敗退したため、決勝に勝って優勝すれば年間王者という展開。その決勝もPK戦となり「2度あることは3度ある」という結果になると思いきや、今度は敗退。惜しくも年間王者の座を逃しました。ファイナルのプレビューでは世間に対するアピールという意味でガッタスに優勝してほしいと書きましたが、その点では残念な結果。ただ、初戦・準決勝と0−0のままPK戦で勝利し、そのうえ決勝まで0−0でPK戦で勝利となるとまた何処かから「八百長疑惑」が起こる可能性もあったし、スフィアリーグの「マジさ」を世間にアピールするためには、この結果もまた良かったかも。ガッタスを「美しき敗者」として称えていいと思うし、年間王者という「記録」は逃したもののこの1年間スフイアリーグを見続けた人々の「記憶」に永遠に残ると思います。
 そして今日のガッタスの、いや大会そのものMVPは間違いなく辻ちゃん。無論3試合とも無失点、PK戦で2度までチームを勝利に導いたということもありますが、とにかく今回の3試合ではミスがほとんど無い安定したプレイを見せてくれました。今までよく見られた中途半端な飛び出しもほとんどなく、まるで紺野あさ美ちゃんが乗り移ったかのような確実なプレイぶり。今まで散々「ガッタスの弱点はゴレイロ」「ガッタスゴレイロは不安定」と書いてきたことを反省してます。
 次に、優勝したXANADU。プレビューではXANADUのことをダークホースと書きましたが、本当は優勝のの可能性も充分あると思ってました。ただ、XANADUが優勝してしまうと自動的にガッタスカレッツァの年間王者が無くなるので、あえて外したのですが。XANADUに関しては、大手なのに売れてるタレントを出さないことや、なりふり構わぬ補強に対して批判も多いですが、個人的には惹かれるところが多いチームです。元はフリーで活動していたハイミス(現在はミセス)のタレント、元は他のチームのエース、元バレーボール日本代表、元電波子(^^;)、元タレントスカウトキャラバン受賞者、そして現役中学生。メンバーの顔ぶれの多彩さでは、スフイアリーグ参加チームNO.1かと。そんな寄せ集めチームが連戦連敗を繰り返しながらも、やがてひとつにまとまっていき最後は「3強」と呼ばれた強豪チームをすべて倒して栄光を手にする。これまた、そのままマンガやドラマにしてもおかしくないストーリーかと。また、さすがは大手というか、ちゃんとフットサルで頑張っている娘にはちゃんと仕事を取ってきているのがホリプロのエライところ。例えば平塚奈々さんは「王様のブランチ」レギュラー、福之上真友さんはドラマ出演、田代さやかさんはコンスタントにグラビア登場・DVDリリース、安田美香さんは舞台出演というように。皆XANADU加入当時はほとんど仕事の無い無名タレントだったし、この約1年でフットサルプレーヤーとしてもタレントとしても成長した姿を見るのは感慨深いものがあります。後はぜひ、日曜日に放送の「アッコにおまかせ!」の中でアッコさんに優勝報告ということでアッコさんからお褒めの言葉を頂きたいですね。他局のイベントとなので「スフイアリーグ」という名称は出さず、「芸能人フットサル大会で優勝」みたいな話でいいので。
 ガッタスとXANADUの話が長くなりましたが、この2チームのおかげで年間王者のTEAMdreamの影はすっかり薄くなってしまいましたね。実力の割りに何処か地味で世間から評価されないというのは「dream」というユニットの宿命でしょうか?(^^;)
 昨日の総評で長くなったので、スフイアリーグ1年間の総評は年末恒例の「2006年のアイドル界を振り返る」企画の中で行いたいと思います。