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改めてサッカー日本代表に思う

 サッカーW杯も昨日、今日は休養日ということで、開幕以来約20日ぶりにTV観戦も無し。というわけで、改めて今大会の日本代表に思うところを。
 今大会、日本代表は試合で1分け2敗でグループリーグ敗退。客観的に見れば残念ながら世界における日本のレベルでは妥当な結果といえるかも。しかし、前回大会がホームということもあり結果が良すぎたということもありますが、得点2、失点7の得失点差―5というのは前々回の‘98年フランス大会の得失点差−3(得点1、失点4)より悪い数字となってます。
結果論にはなりますが、やはりこうなった最大の要因は
(1)「自由」の名の下に戦略・戦術の無かった指揮官
(2)そんな指揮官を選んで最後まで指揮を取らせたサッカー協会
につきると思います。中田英、中村ら日本サッカー史上最強と言われたプレーヤーたちを擁してこの結果。若手の台頭、抜擢も無く後にこのジーコジャパンの4年間は「失われた4年間」と語られるかも。次回2010年大会の予選はオーストラリアがアジア枠に入り、今大会のアジア勢の不振を思うとアジア枠の削減も確実(4・5→4が妥当かと)、次回は予選突破もかなり厳しいことになりそう。  
 結局ジーコのやり方は日本人には早かった。少なくとも、中田英クラスのスキルとメンタルを持つプレーヤーが23人いないことには、ジーコの選手の自主性に任せる「自由」なサッカーは成り立たない。しかし、残念ながら日本には中田英は1人しかいなかった。オーストラリア戦で同点にされて浮き足立ってしまい逆転を許したのがその典型的な例。今の日本代表には、こういう時こそ監督がプレーヤーに対して適切な指示を与えなければいけなかったのに、それが全く無かった。
 正直、まだ今の日本代表にはトルシェ的なシステム・戦術優先の指揮官のほうが相応しいと思います。過去日本代表の発展に寄与した外国人はそのトルシェをはじめ、クラマー、オフトら欧州の指導者が多かったように。そして、現在の日本代表の慢性的な欠点である「得点力不足」を思うと、現在の日本のサッカーが目指すべきはイタリア的なシステマティックに「1−0で勝つ」サッカーではないかと。そういう意味で、次期日本代表監督は現在オシムが最有力候補ですが、以前にも何度か書いたように、もし現在イタリアを騒がす不正疑惑の罰ででユベントスが2部落ちになってしまえば恐らくユーベを離れるであろう、カペッロをぜひ日本代表監督にと思います。