Dreamzone

<SINCE1999.7.29>ツイッターhttps://twitter.com/halftone7313

「ゴジラー1.0」感想(ネタバレあり)

 一言でいえば、「シン・ゴジラ」よりちょっと落ちるけど、十分満足できる作品でした。

 先にその「ちょっと落ちる点」を書くと、ゴジラが核の申し子であり、核の恐怖の代弁者出るという点があまり描かれてなかったこと。まあ、山崎監督は元々その点に時間を割く気はなかったみたいで、「シン・ゴジラ」とは逆にあくまで「人間ドラマ」として作りたかったのだと思いますが。

 まず、冒頭5分くらいでゴジラが登場したのは驚き。だいたい、ゴジラの初登場シーンまでは引っ張るのが基本でしたから。神木隆之介さんは「るろうに剣心」の宗次郎の時はまだ「少年」のイメージだったのですがすっかり「大人」になりましたね。浜辺美波さんは「シン・仮面ライダー」に続いて今年2回もスクリーンで死ぬ姿を見るのかと思いましたが(^^;)。ただ、ラストシーンでの首のあざは私も気になりましたが、ネットで「ゴジラ細胞が付着したので死ななかったのでは?」という考察もあり、なるほどと思いました。

 対ゴジラ作戦として、深海の水圧を利用するというアイデアは「なるほど」と思う反面、劇中でも語られていた通り「海中を自由に動けるゴジラに効果あるの?」とは思いました。ただ、作戦開始とともにお馴染みゴジラのテーマが鳴り響くシーンはやはり盛り上がりました。多くの船が助っ人に登場してゴジラを引き上げようとするシーンは、「逆襲のシャア」でアクシズに敵味方のモビルスーツが次々取り付くシーンを思い出しましたね。「VSシリーズ」ではゴジラとスーパーX等の超兵器の戦いが何度も見られましたが、戦時中の新型戦闘機とのバトルというのは新鮮でした。あと、佐々木蔵之介さんは「やったか?」のフラグ立てすぎ(^^;)。

 ラストは続編が作りにくそうな「シン・ゴジラ」と違い「vsキングギドラ」風で、「ゴジラの逆襲」的な次回作を作りやすい形にしたのも個人的に良かったんじゃないかと思います。