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サッカー・W杯グループリーグレビュー

 W杯も昨日でグループリーグが終了。W杯を本格的に見るようになって約30年になりますが、個人的には今大会は今のところ見ていて1番面白い大会になっていると思います。
 何より今大会は得点が多い。過去2大会で1度しかなかったハットトリックも既に2度達成されている。また、オランダが5−1でスペインを粉砕した試合を始め打ち合いが多いし、アルゼンチンvsイラン戦のメッシのゴールはじめ追加タイムの劇的ゴールも多い。
 こういう全体的な「攻撃指向」は、ここ7〜8年くらいのスペイン代表&バルセロナの攻撃サッカーの成功がようやく世界全体に広がった感があります。ただ、そのスペインも今大会はグループリーグ敗退、バルサも今シーズン無冠。今大会で成果を上げているのは昨シーズン、今シーズンのUCLを制したバイエルン・ミュンヘンレアル・マドリーのような「縦に早いサッカー」「ショートカウンター」を指向しているチームが多いと思います。オランダ等はその典型。また、そのオランダのように今まで「守備的」「時代遅れ」と思われていた3バック(5バック)を使用して攻撃的な成果を上げているチームが多いのも注目点だと思います。
 また、決勝トーナメントに進出したチームの地域を見ると欧州6、南米5、北中米3、アフリカ2、アジア0。しかし、欧州が参加したチームの約半分が敗退しているのに比べ、南米、北中米の敗退したチームはそれぞれ1つ。過去の大会でも気候や時差の関係で開催大陸のチームが強い傾向がありましたが、今大会は特にそういう傾向が強いと思います。
 最後に優勝の行方ですが、やはりブラジル、アルゼンチンの南米2強の争いになりそう。ネイマール、メッシの両エースとも今大会キレキレ。順調にいけばこの両チームが決勝を争うと思います。それに次ぐのは相変わらず安定した戦いぶりのドイツ、今大会絶好調のオランダあたりでしょうか。