Dreamzone

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2011年のアイドル界を占う(1)歌手編

 昨年1年はまさに「AKB48大躍進の1年」でした。おかげで、ここ数年私がアイドル界に感じていた「停滞感と閉塞感」はある程度払拭された印象があります。しかし、AKB48が天下を取ったのはいいものの、現在のアイドル界はAKB48(SKE、SDN、NMBといった系列グループ含む)の「一極集中」になりつつあり、結果的に新たな「停滞感と閉塞感」が生まれる予兆もあります。
 歌系アイドルに関しては、昨年は「アイドル戦国時代」の名のもとに、AKB48に続けとばかり多くのユニットがデビュー(デビュー数年のユニットもありますが)。しかし、現時点ではどのユニットもAKB48の牙城を崩せそうな気配はない。個人的に大人数ユニットではAKB48の牙城を崩すことは難しいと思います。何より「層の厚さ」が違いすぎる。AKB48だけでも研究生を含めて100人近く、系列ユニットを合わせると200人近い人数がいる。これだけ人数がいれば一般層も好みの娘を見つけやすいし、まさにそのあたりは秋元氏の狙い通り。また、どうしても大人数ユニットは「AKB48の2番煎じ」という印象になって不利。正直、4期生加入後のアイドリング!!!はまさにこの「負のスパイラル」にはまりつつある印象を受けます(ユニットとしてのキャリアはあまり変わらないのですが)。
 もしAKB48の牙城を崩す可能性があるとしたら、逆に「少数精鋭」のユニットしかないんじゃないかと思います。日本のアイドルファンは「未熟な者が頑張る姿を応援する」というメンタリティが強いのは十分承知してますが、同じ方向性では現状のAKB48の牙城を崩すのは無理かと。例えるならかつてのSPEEDのように「メンバー全員メッシレベル」のユニットでなければAKB48には対抗できない気がします。現時点で1番可能性を感じるのは、個人的には東京女子流。今はまだメンバーのスキルは「カンテラの将来有望な若手」レベルですが、メンバーの平均年齢の若さを思うと今年は無理でも数年後AKB48の勢いが落ちた頃にユニットのピークが来るかも。もっともavexがそんな長期的なビジョンを持ってるかは疑問ですが(^^;)。