Dreamzone

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東京女子流・アーティスト宣言

 昨年後半の動きからそういう兆候がありましたが、昨日USTでメンバー(中江友梨ちゃんは欠席)とavexの佐竹氏から今後の方針について発表がありました。ざっくり言うと、よくある「脱アイドル」「アーティスト宣言」というやつで、具体的には「今春以降はアイドルフェスに不参加」「アイドル雑誌には出ない」「アイドル色の強い楽曲の封印」「メンバーが楽曲制作にかかわる」等々。
 長年アイドルファンをやってきて、アイドル歌手(ユニットが)こういう「アーティスト宣言」をするのを数えきれないくらい聞いてきましたが、そのたびに「じゃあ、アイドル<アーティストなのかよ」といつも思ってしまいます。「アイドル」と「アーティスト」、両者にステータスの差があるという思想は「野球選手」と「サッカー選手」にステータスの差があるというのと同じくらい失礼な話だと思います。
 そもそも「アイドルは卒業しなくてはならないものなのか?」、また「アイドルとアーティストは両立できないのか?」というのはいつも疑問に思います。と言うか、松田聖子さんを見ていれば必ずしもアイドルを卒業する必要はなく、アイドルとアーティストの両立が可能なのは明らか。Perfumeなんかもその例ですね。
 佐竹氏はアーティスト宣言とアイドルフェス不参加の理由に「女子流の音楽性」と「アイドルフェスの観客のニーズ」に食い違いが生じつつあるというようなことを言ってましたが、そういう自分たち以外のファンを自分たちの音楽性によって虜にすることこそ、フェスや対バンの意義だと思うのですが。
 女子流ファンの私としては、そういう形式的・肩書的なものより、もっともっと歌ありのイベントをやってほしい。正直、近年の女子流は「握手会商法」の傾向が強い。佐竹氏も「1人にCDを何枚も買わせることは避けたい」というようなことを言ってましたが、フェスや対バン、フリーライブ等でもっともっと新たなファンを開拓して欲しい。それだけのパフォーマンス力が女子流には間違いなくあるはずだから。