今月に入ってCSの東映チャンネルで「スケバン刑事」の劇場版＆TVSPが放送。今にして思えば、こういうアイドル主演のアクションドラマがゴールデンタイムに放送していたというのはいい時代でしたね。
テイスト的には近年（でもないか？）のドラマでは「マジすか学園」が近いかもわかりませんが、「スケバン刑事」は製作が東映なだけに作りが「仮面ライダー」シリーズや「宇宙刑事」などの王道ヒーローものに近い。現に故・田中秀夫監督は「宇宙刑事」シリーズのメイン監督から「スケバン刑事」シリーズのメイン監督に転出してましたし。
ご存知のようにパート1は斉藤由貴さん、パート２は南野陽子さん、パート３は浅香唯さんが主演。放送以前にすでに人気のあった斉藤さんは別として、南野さん、浅香さんは主演当時はまだ無名のアイドルで、このドラマで一躍人気アイドルに。ほぼ同時期に同じフジテレビが仕掛けたおニャン子クラブ同様、TVがメディアとしての力が最も強かった時代だったと思います。
個人的な作品の評価としては、パート１が「まずまず」、パート２が「傑作」、パート３が「うーん」と言ったところでしょうか(^^;)。パート３の後半はほとんど「超能力バトルもの」になってたし。「エイリアン」シリーズや「ターミネーター」シリーズ同様、「１」から「２」は順調にパワーアップしたけど、そこでやりつくして「３」で迷走するというのはシリーズ物の「あるある」ですね。
あと、使用された楽曲が斉藤さんの「白い炎」を筆頭に、南野さんの「悲しみモニュメント」、相楽晴子さんの「バージンハート」、浅香唯さんの「虹のドリーマー」、大西結花さんの「シャドウハンター」、そして集大成の風間3姉妹の「リメンバー」等名曲ぞろい。’80年代のアイドルポップスのすばらしさを実感させられます。
とりあえず、最近お暇な方は劇場版1作目主演をお勧め。南野さんが主演で浅香さんも出演で、唯一の2代目・3代目が共演（当初は斉藤さんも出演するんじゃ？という期待もありましたが）。デスラー総統を思わせる伊武雅刀さん演じる悪役も魅力的です。
