Dreamzone

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2014年のアイドル界を振り返る(2)歌手編

 今年のアイドル界を振り返ってやはり1番の大事件はAKBの握手会での襲撃事件だったと思います。しかし、負傷した2人も無事現場に復帰したし、握手会などのアイドルのイベントもやや規制は厳しくなったもののほぼ以前と同じように行われるようになったのは不幸中の幸いでした。
 ただ、その事件を別にしてもさすがにAKB系の天下にもやや陰りが見えてきた感のあった1年でした。やはり、近年の前田敦子さん、篠田麻里子さん、大島優子さんら主力が次々卒業したのがボディブローのように効いてきた感があります。その1番の象徴が「ペナントレース」の消滅。現状のように「移籍」「兼任」が多ければ、各チームの「アイデンティティ」というものが存在しようがない。総選挙やじゃんけん大会といった恒例のイベントも今年は盛り上がりに欠けた感があるし、「大人AKB」や「バイトAKB」いった企画も世間一般に届かなかった感があります。年末にはAKBの「最後の顔」といっていい高橋みなみさんも卒業を表明したし(卒業そのものは1年後ですが)、来年10周年を迎えてそろそろAKBも曲がり角に来つつある感を受けます。
 また、世間一般的には今年1番ブレイクしたアイドルは橋本環奈ちゃんかと思いますが、個人的には以前にもブログに書いたように「出来すぎてる」印象があってAKB系同様個人的には乗れないところがあります。彼女の素材の高さに異論は無いものの、少なくとも東京女子流新井ひとみちゃん、中江友梨ちゃん、アイドリング!!!佐藤麗奈ちゃん、さんみゅ〜の木下綾菜ちゃん、ベイビーレイズ林愛夏ちゃんあたりは環奈ちゃんと同レベルかそれ以上のポテンシャルの持ち主だと個人的に思ってます。
 その他アイドル界全体としては、Berryz工房の無期限活動休止発表、bump.y、Aellの解散、アイドリング!!!菊地亜美さん、PASSPO☆の奥中麻琴さんの卒業等が大きなニュースでしょうか。一方、BABYMETALやでんぱ組が今年ブレイクしたと伝えるメディアもよく目にした気もしますが、どちらもまだ「世間一般」には届いてない感があります。
 昨年のアイドル界を振り返った時にはアイドル界は「戦国時代」ではなく「江戸時代」と書きましたが、その状況は続いている感があります。アイドル界(ビジネス)全体の「領地」はほとんど変わらないものの、AKB系の勢いがやや弱まった分、他のアイドルがそれぞれ少しずつ「領地」を拡張したという1年だったと思います。
 最後に個人的な推しのユニットは東京女子流と9nineのツートップは相変わらず。それに次ぐのはアイドリング!!!、THEポッシボー、さんみゅ〜、TPDといったあたりでしょうか。