Dreamzone

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改めてサッカー日本代表に思う

 皆さんご存じのように、今回のW杯で日本代表は最終的にベスト16で敗退。しかし、大会前の悪評を思うとウソのような結果。私の予想も3敗か1分け2敗でグループリーグ敗退、最善のケースで1勝1敗1分けで得失点差でグループリーグ突破でしたから。それが、グループリーグは2勝1敗で突破、決勝トーナメント1回戦もPK戦負けの実質引き分け。本当に、まさに「嬉しい誤算」というやつ。
 ただ、この結果もラッキーな面が多かったのも確か。まず、大会直前のシステム変更、メンバー変更がすべて成功。初戦で当たったカメルーンは予想以上にチーム状態がガタガタ。そして、決勝トーナメント最後のデンマーク戦ではめったに決まらないような素晴らしいFKが2本も決まった。まあ、このあたりは「運も実力のうち」と言うべきでしょうか。
 大会が始まる直前までの日本代表はポゼッション重視の「スペイン的」サッカーを目指してました。しかしそれで結果が出ず、結局大会直前に選んだのは「堅守速攻」のいわば「現在のブラジル的」サッカー。その結果、4試合で失点2というのはまずまずの結果。ただ、逆に4試合で得点4というのはやはり少ない。「堅守速攻」のサッカーをするなら「縦に早い」選手が必要になりますが、今回の代表でそういう選手といえば大久保と松井。ただ、この2人も「チャンスメイカー」にはなれたものの、「フィニッシャー」にはなれなかった。無論、2人の活躍は十分評価に足りるものの、物足らなさを感じたのも確か。やはり、こういうサッカーなら田中達か石川が必要だったんじゃないかと思います。
 この「堅守速攻」のサッカーは、バルサイズム・クライフイズムの信奉者である金子達仁氏らには酷評されてますが、セルジオ越後氏や杉山茂樹氏のように「日本は弱い」というコンセプトが基本にある方々には一応の評価をされてます。私も、現在の世界における日本の実力を思えば、ポゼッションを重視して真っ向勝負を仕掛けるより、まず守備を徹底してそこからカウンターを仕掛ける「堅守速攻」のサッカーのほうが合っていると思います。
 最後に、ベスト16という結果を残した岡田監督は退任が濃厚。すでに次期監督候補には様々な名前があがってますが、「堅守速攻」のサッカーを目指すなら1番の理想はやはりカペッロ。もう、カペッロに関しては10年以上前から「ぜひ日本代表監督に!」と言い続けてますが、幸か不幸か今回イングランド代表監督で「やってもうた」(^^;)ので、今大会後フリーになる可能性もあるかと。もう1人の理想はモウリーニョ。彼はレアル・マドリーの監督に就任したばかりですが、レアルの監督はここ数年誰も長続きしないので(^^;)、次のW杯までの丁度いい時期にフリーになっているんじゃないかと。