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今更ながらAKB48に思うこと(破)おニャン子、TPD,モー娘。

 AKB48を語る上では、やはりおニャン子クラブ、TPD(東京パフォーマンスドール)、モーニング娘。の3つのユニットとの比較は避けられないと思います。
 おニャン子に関しては言うまでもなくプロデューサーが同じ秋元康氏で、「大人数かつメンバーの入れ替わりが激しい」というユニットの基本コンセプトが共通。ただ、この「大人数かつメンバーの入れ替わりが激しい」というコンセプトを先に実現したのが言うまでもなくモーニング娘。モー娘。が初期には「平成のおニャン子」的な呼ばれ方をされることが多かったのは記憶に新しいところ。
 ただ、この3つのユニットの1番の差は楽曲のコンセプト。従来のアイドルソングを「壊した」のがおニャン子であり、それを踏襲してアイドルソングを「粉々にした」のがモー娘。しかし、それに対してアイドルソングを「復活」させたのがAKB48。前回書いたように、「大声ダイヤモンド」以降のAKB48のナンバーはまさに「王道アイドルソング」という表現がピッタリの名曲揃い。恐らく秋元氏はおニャン子のケースもAKB48のケースも「時代(流行)の逆を狙った」結果、こういう楽曲を作るようになんたんじゃないかと思います。まあ、以前にも書いたように、‘80年代にアイドルソングを「壊した」秋元氏の手で、20数年後にアイドルソングが「復活」しつつあるのは皮肉ですが。
 AKB48のルーツがおニャン子なのは言うまでもありませんが、直系ではないけどもうひとつのルーツといえるのがTPD。この両者は「現場(ライブ)スタート」というコンセプトが共通。TPDは結成当時はライブハウスで毎週末ライブを行うのがウリでしたが、AKB48も結成当時は劇場で毎日ライブを行うのがウリ。ただ、結果的にTPDはユニットとしてのブレイクには至らなかったけど、AKB48は見事にブレイク。これに関しては、TPDに関しては時代が早かったかと。当時は現場(ライブ)の魅力を世間一般に伝えるツールが少なかった。それに対して、現代は「インターネット」というツールがあり、現場で起こったことがほぼリアルタイムで世界中に発信できる。現場に足を運ぶ熱心なファンがネットで情報を発信し、それによってAKB48の認知度が高まり、新たなファンも増える。
 AKB48の成功によって、「現場(ライブ)スタート」というのがアイドルのプロモーションの基本になった感があります。ももいろクローバーなんかは典型的だし、東京女子流もそういう傾向が強い。また、ユニットとしてのスタートはそう変わらず、当初はメディア(CS)中心だったアイドリング!!!も現在では「品はちライブ」など現場を中心にしている感があります。こういう傾向はしばらく続くんじゃないかと。