フランス1−0ブラジル
連覇を目指したブラジルがここで敗退。正直、グループリーグでの戦いぶりを思うと、フランスがブラジルに勝てるとは思いませんでした。この試合、ブラジルはロナウドの1トップでスタート。前半は両チームともほとんど決定機を掴めない展開。しかし後半12分、ジダンのFKからアンリが決めてフランス先制。その後ブラジルはアドリアーノ、そしてロビーニョを投入するもののゴールならず。フランスが逃げ切り、準決勝進出を決めました。
しかし、本当にブラジルのここでの敗退は意外。この試合に関しては1トップでのスタートは疑問だったし、大会を通じて見れば、ロナウジーニョが不振というのもありましたが。そして、フランスの準決勝進出はさらに意外。欧州予選、さらにはグループリーグでのもたつきぶりを思うと。本大会に関しては、徐々に調子を上げてきた感があります。ジダン、ヴィエラ、そして今大会最大の発見といえるリベリらの中盤は好守ともに安定してるし、守備は相変らず堅い。
これで準決勝第2試合はポルトガルvsフランス。これも今日の両チームの戦いぶりを見てると予想がつかないです。延長戦で消耗した分、ポルトガルがやや不利かも判りませんが。
ポルトガル0−0(PK3−1)イングランド
前半は両チーム互角の展開。後半に入り試合は動き、イングランドはベッカムがケガ(?)で交代、そしてその直後ルーニーが1発退場。最近は大人になったと思っていたルーニーですが、こんな大舞台でやってしまうとは・・・。イングランドはジョー・コールに変えてクラウチを投入するものの、クラウチの高さを生かせるクロスを上げれるベッカムは既にいない。そういうこともあり、その後は1人多いポルトガルが押し気味に進めるもの、両チームゴールは奪えず。結局、延長、そしてPK戦突入。イングランドはランパード、ジェラード、キャラガーの3人が失敗し、ポルトガルの勝利。
中心プレーヤーが1発退場し、最後はPK戦で敗れるというのはイングランドにとっては前々回のアルゼンチン戦と全く同じ形の敗退となってしまいました。結局優勝候補と言われたイングランドですが、オーウェン、ルーニーの両エースがケガ等で期待を裏切ったのが大きかった。結果論ですが、もっと早くクラウチを軸とするシステムで臨むべきだったと思います。一方のポルトガルはここまで5連勝で準決勝進出。1人少ないイングランドを攻め切れなかったのは課題が残ったものの、デコ不在ということを考えれば勝てただけ良しとすべきかと。