Dreamzone

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2012年のアイドル界を振り返る(2)戦国時代の群像

 今年のアイドル界の大きなトピックのひとつはももいろクローバーZのブレイクだと思います。ただ個人的にはこのブレイクにはあまり喜べない。彼女らのブレイクの原因は楽曲やパフォーマンスによるものというより、「他のアイドルがやらなようない(目立つ・おバカな)プロモーション」によるところが多い。無論、彼女たちの頑張りは十分理解するものの、「頑張りのベクトル」が間違っているという印象。個人的にももクロに対しては「ガンダム」同様「Z以降はいまひとつ」です。
 東京女子流は今年は武道館公演という大きなイベントに向かってすべてのプロジェクトが進行していった印象がありますが、「最年少武道館公演」という肩書を得るために年齢を公表したのは「今更」という印象。また、同時に今年は「握手会商法」へのシフトが強まったのが残念。結局関西での歌ありのイベントはほとんど無かったし。
 9nineは「キョンシーガール」で子供向きのプロモーションを展開したのは意外でした。他のアイドルが狙ってない層を狙うというのは分からなくはないですが、せっかく「川島海荷」という世間的に知名度のあるメンバーがいるのに勿体ない印象も。
 スマイレージは昨年オリジナルメンバーが相次いで脱退した時は「オワタ」と書きましたが(^^;)、そこからV字回復した印象。なによりプロデューサーのつんく♂がようやく一回りして「まともな楽曲」を作れるようになったのが大きい。今年リリースされた「ドットビキニ」や「寒いね」などはまさに王道アイドルソングだと思います。そういう意味では、アイドルとして旬な時期にまともな楽曲を作ってもらえなかったBerryz工房℃-uteは気の毒だった言えますが。
 Fairiesは昨年のデビュー当初は「e-girls的スキル指向」が強くてアイドル色が弱い印象があったのですが、今年夏にリリースされた「TWEET DREAM」あたりからアイドル色が強くなって個人的に好印象。
 アイドリング!!!は新メンバーが加入したものの、良くも悪くも大きな動きはなかったという印象。リリースされたシングル曲のクオリティは高かったと思いますが。スパガぱすぽ☆bump.yあたりも今年は現状維持だった印象。エビ中、さ学、チキパあたりは正直よく分からないです(^^;)。
 最後に、タワーレコードのレーベル所属のユニット中心に各地のロコドル達の活動も目立ったと思います。東北のドロシー、新潟のNegicco、大阪のJK21、広島のまなみのりさ、福岡のLinQなどなど。その中でも個人的にはロックテイストある楽曲とパフォーマンスの名古屋のしず風&絆がお気に入りです。