Dreamzone

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アイドル戦国時代に思う(1)アイドリング!!!編

 このところお盆シーズンでネタも少ないので(^^;)、いわゆる現在の「アイドル戦国時代」を彩るユニットに対していろいろ思うところを書いていきたいと思います。まず、初回はアイドリング!!!
 アイドリング!!!に対して1番思うのは、この手の大人数のユニットにしては「明確な顔」「明確なエース」という存在が無い。かつてのおニャン子クラブの新田恵理さんや、モーニング娘。安倍なつみさんや後藤真希さん、そしてAKB48における前田敦子ちゃん、大島優子さん、SKE48における松井珠理奈ちゃん、松井玲奈ちゃんのように。大人数ユニットが世間一般にアピールするには、やはり「判りやすいアイコン」的存在のメンバーが必要じゃないかと思います。
 また、長い間アイドリング!!!というユニットを見続けてますが、基本的にメンバーは全員「公平に」扱われている印象があります。それは必ずしも悪い事では無く、むしろモーニング娘。やAKB48のようにメンバーを「明らかに不公平」に扱うのもどうかと思うのですが、それによってモーニング娘。やAKB48においては「メイン扱いされてない娘の上昇志向」がそのまま「ユニットそのものの上昇志向」に繋がっていった印象があります。矢口真里さんなんかはその最たる例かと。そういう意味では、アイドリング!!!においてはメンバーの仲の良さが伝わってくるのはいいのですが、「ハングリー精神」に欠ける印象も受けます。
 ただ、アイドリング!!!が5年たってもブレイクに至らないのはおニャン子クラブの時代に比べてはもちろん、モーニング娘。の初期に比べてもアイドリング!!!の活動の中心となっている「TV」がメディアとして弱体化したのが最大の理由だと思います。おニャン子の頃は間違いなくTVは最強のメディアでしたが、現在はインターネットを中心とした他のメディアに比べて存在も活力も明らかに弱まっている。そんな状況の中でTVの、それもCSを活動の中心にしているアイドリング!!!の存在はなかなか世間一般に伝わらない。更にフジテレビがバックに付いているということは、逆にフジテレビ以外の局に出ることも難しい。実際NHKを別にすれば、フジ系以外の番組でアイドリング!!!がフルメンバーで出演したのを見た記憶が無い。ただでさえ弱体化しているメディアの1つだけの放送局の、それもCSメインで活動していたら世間一般にその存在が届くのは難しいかと。 
 現在、アイドリング!!!に関して心配なのはそろそろプロジェクトが終了するんじゃないかという予感がすることです。昨年まで3年連続で春には新メンバーが入ってましたが、今年は新メンバーの加入は無し。また地上波の番組も「フジテレビからの」に吸収。後藤都ちゃんがちゃんと復帰する舞台があることを祈りたいですね。今年もTIFが開催され、門澤プロデューサーにはまだまだ「アイドル」そのもに対する興味は残っているようですが。