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サッカー・2010年W杯総括&ベストイレブン

 とりあえず、ブブゼラに始まり、タコのパウル君に終わったという大会でした(^^;)。
 それはともかく、優勝はスペイン。大会前からブラジルと共に優勝候補に挙げられていたし、その点では妥当な結果といえますが、個人的には意外な結果。以前にも書いたように、長年W杯を見ていると「最後に勝つのはブラジル、ドイツ、イタリア、アルゼンチン」であり、スペインは準優勝したオランダと共に「いいサッカーをしてもベスト8止まり」というのが定番だっただけに。今大会のスペインは大会前は攻撃的サッカーが期待されてましたが、終わってみれば7試合で8得点・2失点。得失点だけ見ればまるでイタリアのよう(^^;)。無論、スペインは守備的なサッカーをしていたわけではなく、常にボールをポゼッションしているので攻められはしないけどなかなか点を取れない。8点のうち5点をあげたビジャというエースの存在があったから良かったようなものの、彼がいなければ優勝は厳しかったと思います。
 優勝したスペイン、準優勝したオランダ、3位に入ったドイツはいずれも今大会は基本的に攻撃的なチーム。前大会で優勝したイタリア、準優勝したフランスはどちらも基本的には守備型のチームでした。このあたりは、ここ数年バルセロナを中心とした欧州サッカーの攻撃志向が反映されている感を受けました。
 また今大会は初のアフリカ大陸での開催ということでアフリカ勢の躍進が期待されましたが、参加6チーム中決勝トーナメント進出はガーナのみ。大会前から「アフリカ大陸は南北に広いから、すべてのチームにホームアドバンテージがあるわけではない」という意見がありましたが、その通りの結果。‘90年W杯でカメルーンがアフリカ勢初のベスト8に進出した時は「21世紀にはアフリカ勢が優勝する」と言われたものですが、それが実現するのは21世紀も後半になりそうです。
 そして、個人的に選ぶベストイレブンは以下の通り。
GK カシージャス(スペイン)
DF マイコン(ブラジル)
   ファンブロンクホルスト(オランダ)
   フリードリヒ(ドイツ)
   プジョル(スペイン)
MF スナイデル(オランダ)
   エジル(ドイツ)
   ミュラー(ドイツ)
FW ビジャ(スペイン)
   フォルランウルグアイ
   ギャン(ガーナ)
 GKはブッフォンが不振だった今大会、世界NO.1GKぶりを見せつけたカシージャスパラグアイ戦のPKストップは見事。DFは右SBはラームと迷いましたが、やはりブラジル伝統の攻め上がりを見せたマイコン。左SBは準決勝のロングシュートが印象的だったベテラン、ファンブロンクホルスト。CBはドイツの鉄壁の守備を支えたフリードリヒと、その守備を打ち破るヘディングシュートを決めたプジョル。MFは個人的に今大会MVPと言っていいパーフェクトなプレイぶりを見せてくれたスナイデル、そして「若きドイツ」の象徴と言えるエジルミュラー。FWは優勝したスペインの得点をほぼ1人であげたビジャ、スーパーなシュートを連発しウルグアイを久々のベスト4に導いたフォルラン、そしてウルグアイ戦のPK失敗で悲劇のヒーローになりましたが、ガーナを初のベスト4に導いたギャンを選びました。