２日・３日と放送された滝沢秀明クン主演のこのドラマ。私の世代なら「八犬伝」といえば、昔ＮＨＫで放送されていた人形劇を思い出す方が多いと思いますし、真田広之さん・薬師丸ひろ子さん主演の映画版を思い出す方もおられるかと思います。個人的には「八犬伝」というのは日本の集団ヒ−ロー物の元祖だと思うし、この作品がなければ「七人の侍」も「太陽にほえろ！」も「ガッチャマン」も「ゴレンジャー」も無かったのではないかと思います。
さてアイドルファン的に今回の作品の見所まず、八犬士の１人犬坂毛野役を演じた山田優さん。この毛野は前半は敵の目を欺くために女装して行動している、つまり男性な訳ですが、優さんは背も高いし顔つきもキリッとしてるし（更に胸もあまり無いし(^^;)）ハマリ役だったと思います（ちなみに映画版では志穂美悦子さんが演じてました）。殺陣のシーンは抜群にカッコ良かったですね。ぜひ番外編として犬坂毛野主演のドラマを作ってほしいくらい。メインヒロインといえる綾瀬はるかちゃんは、今までの現代劇より可愛さが数１０％アップしてた感がありました。時代劇のほうがより相性がいいかも。数年後にはＮＨＫも大河ドラマで主演を張っているかもと思いました。そして今回のドラマのＭＶＰといえるのが玉梓を演じた菅野美穂さん。玉梓というのはこの作品のラスボスと言える悪女（悪霊）なのですが、この役にいかにも悪女風の役者を起用せずに（ちなみに映画版でこの役を演じたのは夏木マリさん）菅野さんを起用したのがインパクトがありました。日頃のドラマではあまり出ない菅野さんの「狂気性」みたいなものが遺憾なく発揮されてたと思います。
それ以外では、映画版では宇宙刑事ギャバンこと大葉健二さんが演じた犬飼現八を押井学さんが演じてたのが個人的に微妙(^^;)。照英さんが演じた犬田小文吾は「水戸黄門」での照英さんのキャラそのものだったかも。あと、日頃「金八先生」に近い善人役の多い武田鉄也さんの悪役というのはなかなか意外性がありました。
