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サッカー欧州選手権総評

今日は昨日終了した欧州選手権について個人的に思うところを。
今大会最大のトピックスはなんといってもギリシャの優勝。誰も予想しなかったダークホースの優勝という意味では、'92年大会のデンマークの優勝に匹敵するでしょう。そのギリシャのサッカーは、基本的にまずガチガチに守って、ワンチャンス(特にセットプレー)生かすというサッカー。こういうサッカーは、いわゆる格下のチームが格上のチームに対する常套手段とはいえ、それがここまで徹底されて成功したというのは珍しいと思います。これもドイツ人であるレーハーゲル監督がドイツ的な規律正しいサッカーをギリシャチームに徹底的に叩きこんだ成果かと。願わくは、オマーンシンガポールが日本と対する時に今回のギリシャのサッカーを見習わないように(^^;)。
このように、ダークホースのギリシャが優勝したのに対し、期待を裏切ったのが予選リーグ落ちしたスペイン、イタリア、ドイツといった国々。まずスペインはラウールの不振、そのラウールの機用に拘り続けたサエス監督の采配がすべて。イタリアはトッティの出場停止もありましたが、それ以上にリードしたら逃げ切ろうとしても逃げ切れなくなったトラパットーニ采配が大きいかと。さらに深刻なのがドイツ。スペイン、イタリアはこのようにはっきりした理由があるけど、ドイツに関しては単に弱かった(^^;)。クラニーシュバインシュタイガーら若手がよほど成長しない限り、'06年の自国開催のW杯も厳しいかと。
今大会、もうひとつのトピックスは若手の台頭。私の知る限り、ユーロ・W杯を含めてこれだけ若手の活躍が目立った大会は無かったかと。得点王になったバロシュ、前半のMVPといっていいルーニーはじめ、C・ロナウド、ロッペン、カッサーノシュバインシュタイガーイブラヒモビッチ、等など。さらに今大会は活躍できなかったF・トーレススナイデルファンデルファールトも含め、このあたりの面子は皆10代後半〜20代前半。次回のW杯・ユーロはもちろん、2010年の南アフリカ大会のW杯まで活躍が期待できると思います。