というわけで、日本時間の昨日から今日にかけてスペイン・イングランド・イタリアリーグ優勝決定。もっとも、スペインとイタリアは2位チームが敗れてのやや盛り上がらない形でしたが(^^;)。
スペイン:バルセロナ
予想以上のバルサの圧倒的な優勝。シーズン開始前は新監督グアルディオラの手腕に疑問があったのですが、全くの杞憂でした。バルサの優勝の最大の要因はやはりその圧倒的な攻撃力。今シーズンはメッシが大きなケガが無くほぼフル稼働。それにプラスしてエトーが復活、2年目のアンリがフィット。この3トップをシャビ、イニエスタの2人が支える攻撃陣は間違いなく現在欧州、いや世界最強でしょう。
それに対して、3連覇を逃したレアル・マドリー。こちらはファンニステルローイがケガでほぼシーズン中出場できなかったのが大きかったですね。それが原因で、シーズンを通じてシステムもメンバーも固定できなかった。シーズン中にはシェスター監督を解任してラモスを招聘、チームを立て直したものの今シーズンはバルサが良すぎたところもありましたね。
この2チーム以外はやはりチーム力が1枚落ちる印象を受けました。バレンシア、アトレチコ、セビージャ、ビジャレアル、このあたりは「チャンピオンズリーグ出場権」が現実的な目標でしょうね。
イングランド:マンチェスター・ユナイテッド
プレミアはユナイテッドが3連覇。今シーズンのユナイテッドは攻撃よりも守備の良さが目立ちました。シーズン中は10試合以上も無失点記録を更新。GKのファンデルサール、CBのファーディナンド、ビディッチのトリオはこれまた世界最強でしょう。同時に選手層の厚さもやはりプレミアNO,1だったと思います。
リバプールは例年はスタートダッシュに失敗して、終盤なんとかチャンピオンズリーグ圏内に滑り込むのがパターンでしたが(^^;)、今シーズンは開幕から好調。シーズン終盤まで優勝争いに絡みました。ただ、リバプールは中盤勝ちきれない試合(ドロー)が多かった。このあたりはユナイテッドに比べて選手層の薄さが響いたと思います。特にジェラード、トーレスのどちらかが抜けるとチーム力が格段に落ちるし、2人ともいないと目も当てられませんから(^^;)。
チェルシーは、シーズン前に招聘したフェリペを途中で解任してヒディングを招聘。レアル・マドリー同様監督交代で立て直したものの、時既に遅し。というか、結局モウリーニョ時代にメンバーもシステムも戻った感があるし(^^;)。アーセナルはただでさえ選手層が薄いのにケガ人が続出し、チャンピオンズリーグ出場権獲得がやっと。思えばアーセナルがプレミアで優勝した頃はチームにベルカンプ、ビエラ、ピレス、キャンベルといったベテランが要所と占めてたのですが現在のアーセナルそういう存在が無い。ギャラスは自らトラブルメーカーになってしまったし(^^;)。このあたりもアーセナルは他のビッグ4とやや差が付いた感を受けます。
ビッグ4以外のチームはやはりやや力が落ちる感を受けました。アストンビラ、トットナムあたりはもう一息でチャンピオンズリーグ圏内に届く印象もありましたが。
イタリア:インテル
セリエAは大方の予想とおりインテルが4連覇。しかし、モウリーニョが監督に就任したものの、イブラヒモビッチ頼りの攻撃は変わらず。シーズン前に獲得したマンシーニ、クアレスマの両ウィングは結局フィットせず。来シーズンはどんな選手を加えて、どんなチーム作りをするのでしょうか?
ミランはほとんどの新戦力がフィットせず(^^;)。復帰のシェフチェンコ、アーセナルから来たフラミニ、センデロスはほとんど先発で起用されず、ロナウジーニョはいい時と悪い時の差が激しい。むしろ、途中加入したベッカムがフィットしたのは逆に驚きでしたが。
ユベントスはインテル、ミランに比べて層の薄さが響きましたね。FWは人がいるものの、MFに人がいない。ネドベドも引退するし、このシーズンオフはかなりの補強が必要かと。更に層の薄さを露呈したのがローマ。トッティの不調もあり、遂に今シーズンはチャンピオンズリーグ出場権も逃してしまいました。慢性的な財政難もあるし、このままでは現在のラツィオやフィオレンティーナ同様、今後は「良くてチャンピオンズリーグ出場権獲得」のチームになりそうな感じですね。