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サッカー・W杯グループリーグレビュー

 前回王者ドイツの敗退が1番のサプライズでしたが、有力国は軒並み苦戦した印象があります。比較的楽に勝ち抜いたのはグループリーグの組み分けに恵まれたウルグアイと、あとフランス、ベルギーくらいでしょうか。
 今大会で1番印象に残ったのは、やはり今大会から使用されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)。VARに対しては「試合の流れが妨げられる」という批判も多いですが、個人的にはジャッジはできる限り正しくあるべきだと思うし、「誤審もドラマのうち」というのは見る側の勝手な理論で、誤審で負けたチームはたまったもんじゃないと思うので、VARには賛成です(まだ使用法には改善の余地があるとは思いますが)。恐らく数十年後にはジャッジがすべて機械化され、未来の人間が20世紀のサッカーを見たら「昔は人間がジャッジしてたの?だったら絶対誤審が起こるじゃん。」と思う時代が来るでしょうね。
 VARのおかげで今大会はすでにPKの数が最多。同時にFKも増え、ロナウドのスーパーゴールや、川島の「入ってないよ!」といった名(迷(^^;))シーンも増えたと思います。同時にVARのおかげで、追加タイムが長くなった印象。以前は追加タイムは「3分」が相場という印象でしたが、今大会は「5分」が相場という印象ですね。
 最後に優勝の行方ですが、決勝トーナメント表を見ればわかるように日本の入った山に強豪が集中し、逆の山はスペインくらいしか競合がいかなかった印象。順当にいけば日本の山は私が大会前に優勝候補にあげたフランスかブラジルが勝ち上がり、逆の山はグループリーグで好調、モドリッチ世代が恐らく最後となるダークホースのクロアチアが上がってきそうな気がします。
 日本代表の戦いぶりに関しては、日本代表の試合すべてが終わってからまたコメントしたいと思いますが、ポーランド戦の「鳥かご」については先に一言。今回の件を批判する人は、「ドーハの悲劇」を忘れたのでしょうか?あの時、日本代表はロスタイムをボールを回して時間をつぶせばアメリカW杯に出場できたのに、攻撃に出たためにカウンターを食らい、それがCKにつながり、さらに最後の失点につながった。それを思えば、勝ち抜くために無理をせず時間をつぶしたことは正解だったと思います。