Dreamzone

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2019年前半のアイドル界を振り返る・NGT48の件

 今年も早くも約半分が終わったということで、例年通り今年前半のアイドル界を振り返ってみたいと思います。ただ、今年前半に関してはNGT48の事件が大きすぎて、この件にだけでも長くなるので今回はこの件だけ語って、総論は次回にしたいと思います。

 NGT48の事件に関しては改めて説明しなくても皆さんご存知と思いますが、本当に数十年アイドルファンをやってきてこれだけ酷い事件は見たことない。アイドルが襲われたというだけでも大きな事件なのに、その事件に襲われた娘と同じグループの娘が関わっていた(らしい)。更に疑惑の合った娘はおとがめなしで、襲われたほうの娘(と親しいメンバー)を「卒業」という形でグループから追い出した。もう、どこから怒っていいか分からない状態です。

 とりあえず結論から先に書くと、今回の事件でAKB系(秋元系)によって確立された「握手会商法」の矛盾・限界・弊害などが一気に露呈した印象です。個人的にアイドルとファンが直接触れ合える握手会は否定しないし、「握手会商法」というのもビジネスとして100%否定できないところがあります。ただ、現状はその「握手会商法」の結果、「1枚のCDを買うファンが100人いるメンバー」より、「101枚のCDを買うファンが1人いるメンバー」のほうが「人気メンバー」ということになってしまった。その結果、後者のメンバー、更にはそのメンバーのため大量のCDを買うファンの行動を運営が規制することができなくなり、今回の事件が起こったうえ、「容疑者不起訴」や「疑惑メンバーおとがめなし」といった第三者から見たら納得できない対応を運営がとることになってしまった。更にその結果、被害者がグループを辞めざる負えない状況になるという最悪の結果になってしまった。

 NGT48の運営(AKS)の対応を見ていると、とにかくいわゆる「太客」を持つメンバーとその「太客」、そしてその両者のつながりを認めていた自分たち運営を守ることしか考えていない印象です。ただでさえ、昨年の中堅ユニットの解散・卒業ラッシュでアイドル界全体が下降気味な印象だったのに、今回そのアイドル界のトップに立っているAKB系でこんな大きな事件が起こり、更にそんな空気が強くなっている印象。アイドルブームを生み出したAKB系自身の手で、アイドルブームを終わらせてしまいそうな今回の事件だったと思います。