Dreamzone

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私の愛したSUPER MONKEY'S

最終章:始まりと終わりのつどう場所

 ’96年8月31日。この日は、SUPER MONKEY'Sの千葉マリンスタジアム2DAYSライブの初日。この日も、前年の日比谷野音でのイベントの日と同じく、朝からうす曇りの天気でしたが、夕方には薄日のさす天気となっていました。「しかし、本当にこれだけの人がSUPER MONKEY'Sのために集まったんだな・・・・」。千葉マリンスタジアムを埋めつくす約3万5000人の観客を見て、私は心の底からそう思いました。ほんの2年前の東京電機大学の学園祭では、この日のアリーナのワンブロックにも満たない100人 くらいの観客しか集まらなかったことを思うと、本当に感無量でした。

 この千葉マリンスタジアムのライブは映像化されてますので、そちらをご覧になった方も多いと思います。広大なステージで歌い踊る5人の姿は本当にカッコいいものでした。特に、よりハードなダンスにアレンジされた「Body Feels Exit」は、過去のSUPER MONKEY'Sのパフォーマンスの中でも最高のものだと思います。個人的にはこの「Body~」を「BFEアルティメットバージョン」と呼んでます。これが今となっては「最高」だけでなく「最後」となってしまうとは・・・。

 この千葉マリンスタジアム2DAYSライブの2日目、’96年9月1日が実質的にSUPER MONKEY'Sという名のグループが存在した最後の日となっています。すでにこの春、「Don't wana cry」のリリースから、安室さんのバックから他の4人がはずれ、それとほぼ同時期の「TORA TORA TORA」のリリースから、MAXの活動が本格化。5人が同じステージに立つことはほとんどなくなりました。唯一、5人が揃う場であった「夜もヒッパレ」も、’97年3月2日放送分で、SMAPの「ダイナマイト」を歌ったのが、5人が揃って歌う最後に。

 その後も、安室さんもMAXもそれぞれリリースする曲は連続してヒット。’97年からは別枠で紅白歌合戦にも出場しています。だけど、そんな状況も、SUPER MONKEY'Sデビュー当時からのファンの私としては、やはり寂しいものがありました。本音をいえば、5人でSUPER MONKEY'Sの名の元に続けてほしかったです。

 SUPER MONKEY'S最後のステージとなった、’96年の夏から3年後の夏。’99年8月29日、私は再び千葉マリンスタジアムにいました。この日のライブの出演者は、SPEED、DA PUMP、そしてMAXと安室奈美恵さん。MAXと安室さんが同じライブに出演するのは、3年前の同じ千葉マリン以来。ひょっとしたら、SUPER MONKEY'Sが一度消えた同じ地で、再び復活するのでは?そんな期待を心の隅に抱いてライブに臨んだ私でしたが、やはりこのライブでSUPER MONKEY'Sが復活することはありませんでした。

 ’96年8月31日。千葉マリンスタジアムでのライブの最後のMCで、安室さんは「これからも5人で頑張っていきます!」と客席に言ってくれました。この「5人で」という言葉がそれから20年以上私の心の中の密かな希望と期待でしたが、それが実現することは2度となかったのです。